ひぐらし。(2000年1月前半)


1月15日(土)

バイト先の塾で,しばらく前に一線を退いてホコリをかぶっていたパソコンをサーバに仕立て上げることになりました。

ホコリをかぶっているパソコンは2台。作るべきサーバは1台。LAN カードが2枚必要なのがこのサーバの特徴。メモリをたくさん積めば,CPU が少々非力でもなんとか使えるのではないかという甘い期待のもと,ふたを取って中身を覗き込んだとたん。

掃除機持ってきて!! ホコリで手が真っ黒だ!

確かに,一線を退くまでは毎日毎日何年も使っていたわけだから,当然といえば当然ですね。次はメモリ。4枚まで差せます。

ホコリをかぶるまでもなく跡形もなく分解され尽くしてしまったパソコンの形見の品(笑)として32メガバイトのメモリが2枚登場。ラッキー,と思うけれど差してみたらまったく動かない。

仕方がないのでマニュアルを探す。やっとのことで見つかった FMV のマニュアルを広げてわかったことは,

発売されたときには32メガバイトのメモリなんてなかった。

使えないのは当然でした。結局16メガバイトのメモリを4枚集めてきて64メガバイト。これで足りないなんて言ったらバチが当たりますね。ただ,CPU は依然として Pentium 83MHz なのですが。

何しろみんな仕事の片手間にやっているので,予定どおりの動作をするまではまだ当分かかりそうです。2月末までにできればいいはずなのですが,どうなることやら。


1月14日(金)

今日,

白昼堂々と金庫の扉を抱えて歩いているおやぢ

を見ました。一瞬強盗かと身構えてしまいましたが,彼はトコトコと金庫屋に入っていきました。たぶん金庫屋のおやぢが修理か何かをしていたのでしょう。

冷静になって考えれば,金庫の扉を抱えている強盗というのはめったにいないはずです。金庫自体が金でできているとかいうごく特殊な場合を除いては。


そういえば,金庫の展示販売をしている近くのホームセンターで開けたり閉めたり遊んでいたことがあります。うちに金庫などないので,左に2回転して17に合わせ,右に3回転して29に……というのが楽しかったのです。4桁の暗証番号を入力して開ける方式の金庫もあったのですが,ふと

扉の裏のスイッチを押すと暗証番号を変えることができる

ことに気付いてしまい以下略。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

いや,ちゃんと戻してから帰ってきたような気もするなぁ。


1月13日(木)

今日,某郵便局の貯金窓口にて。

局員:普通貯金にたくさん置いておられますが,定額貯金の方がお得ですよ。

みならい:でも,今は定額もほとんど利息が変わらないでしょ。

局員:いや,そんなことないです。普通貯金は0.08%,定額貯金は0.20%ですから。

みならい:それは3年以上預けたときの利率でしょ。

局員:えーっと,そうですね……でも(と一覧表を出してくる)1年でも0.10%ですよ。2倍くらいでしょ。それに6ヶ月以上経てばいつでも出せますし。

みならい:(こりゃキリないな)別に定額の通帳を持っていてコツコツ貯めていますんで。

局員:あ,それでしたら保険を考えられてはいかがですか。

みならい:まだそんな歳じゃないし。

局員:何を言ってるんですか。学資保険ってのがあるくらいで,若いうちから保険は考えないといけないんですよ。貯蓄性の保険もあることですし。それに,ケガや病気をしたら保険に入れないんですから(以下略)


ちなみに,貯金窓口で保険を勧められたのはこれで2回目です。貯金通帳には住所氏名は書いてあるけれど年齢は書いていないので,人相を見て勧めていると思われます。

しかしながら,私は高校入試の書類を出そうと郵便局に行って大学生に間違えられるとか,一昨年の夏に30歳に間違われるとか,うちの塾の生徒の一部は30過ぎのオッサンだと思っているとかいう事実があるのですが。この局員は一体何歳だと思って勧めたのでしょうか。


蛇足ながら。現在10000円を普通貯金に預けておきますと,1年間に8円のありがたいお恵みをいただけます。同じく10000円を定額貯金に預けておきますと,最初の1年間に10円(3年目以降ならなんと20円)のありがたいお恵みをいただけます。上で私が「今は定額もほとんど利息が変わらない」と言っているのはこういう事情によります。

今私の手元にある一番古い定額貯金は平成3年1月のもの,当時の私にとっては途方もない金額だった(お年玉の)10000円を預けたものです。利率はなんと6.33%。3年以上経っているので1年間につき単純計算で633円のありがたいお恵みをいただいている(実際には半年複利なのでもう少し多いはず)わけでございまして,これに比べれば現在の利息なんて。


1月12日(水)

うちではマーボー豆腐を作るのは私の役目なのですが,今日の夕食は

豚饅,マーボー豆腐,ケーキ

でございました。

「なんやねん,それ」という声が聞こえてきそうですね。もともと今日の夕食当番は私でおかずはマーボー豆腐というのが決まっていたのですが,今日はうちの母の誕生日で妹がケーキを買ってきたのと,この間買ってきた豚饅の賞味期限が迫っていたのとを考え合わせると「今日はごはんを炊かない」という結論になったわけですね。

というわけで,母から出された注文は

ごはんなしでも食べられるマーボー豆腐を作れ。

辛さ控え目の,マーボー豆腐と呼んでいいのかどうかどうか悩むような料理ができましたとさ。


1月11日(火)

「ぽんず」とは何か,とうちで議論になりまして,辞書を引きました。うちは居間に国語辞典,漢和辞典,古語辞典,地図帳などが置いてあるので何かわからないことがあったらすぐ広げるのが習慣になっています。

ぽんず(ポン酢)ダイダイの搾り汁。オランダ語 pons より。

オランダ語だったとは。ついでに,スーパーなんかで売っている「ポン酢」の大半は「ポン酢しょうゆ」だということもわかりましたね。はい。

ということは,「ゆずポン」とかは根本的におかしい,ということになりますね。正しくは「ゆずしょうゆ」か?!


1月10日(月)

中学生のころは百人一首をぜんぶ覚えていて,クラス対抗カルタ大会の花形選手でございました。そのはずなのに,もうすっかり頭から抜け落ちているようです。

きりぎりす
なきつるかたをながむれば
ただありあけのつきぞのこれる。

想像するだに嫌な光景ではあります。


(1月11日補足)上に書いた句はもちろん間違いです。一瞬気付かなかった方もいらっしゃるようですが。

ほととぎす
なきつるかたをながむれば
ただありあけのつきぞのこれる。

きりぎりす
なくやしもよのさむしろに
ころもかたしきひとりかもねむ。


1月9日(日)

友人と8人で趣味に偏った日帰り旅行。2人帰ってあと6人になったところで,夕食は何にしよう,という相談で東京の友人が

安くていっぱい食べられるところがいい

というので,関西名物「餃子の王将」に決まりました。電話帳で近い店を調べて(徒歩5分くらいのところにあった)座敷に落ち着き,「満腹コース 4〜6名様向け」を注文。

出てきたのは餃子3人前,八宝菜,酢豚,カラアゲ,ホイコーロー,焼きそばとごはんが6杯(ごはんは人数分出てくるらしい)。追加注文で餃子,シュウマイ各3人前とチャーハン2人前,それから焼豚。出てきたのが揚げシュウマイだったのでみんな意外な顔をしたのですが(要するに今日参加していた関西人も餃子の王将でシュウマイを頼んだ経験がなかった)これだけ食べれば6人とも満腹。

で,精算してみたら1人920円ほど。うーん,餃子の王将おそるべし。あ,今日は誰もアルコールを飲んでいないのも安い理由の一つではあります。


「餃子の王将」には2つの系列があります。「大阪王将」と「京都王将」で,どちらもフランチャイズですが元締めが違います。もちろん,値段も味も違います。が,安くてたくさん食べられるのはどちらも同じです。餃子1人前180円とかいう値段ですから。


1月8日(土)

売れ残ってしまった福袋の口を開封し,しかも半額で販売するこそあはれなり。


1月7日(金)

私はずっと前から「2000年問題に対応する」というのは,あちこちにある西暦表示をすべて4ケタに変えることだと思っていました。

しかし,いざ2000年になってみてわかったことは,世間一般の方々が考えていた(もしくは,世間一般のシステムエンジニアの方々が考えていた)「2000年問題に対応する」というのは,

「00年」と書いても正しく動作するようにするようにする

ことだったようです。世の中には 00.1.7. というような日付表示が蔓延してます。近いうちに元号が変わることがあったら,どうやって区別するつもりなのでしょうか。2000年問題以上に大変な問題を抱え込んでしまっているような気がします。


1月6日(木)

実はうちの塾でも2000年問題は起こっていました。入会申込書に

申込日:19  年  月  日

と印刷されていたのです。元号ではなくて西暦で統一するために「19」を印刷してあったらしいのですが,じゃあこれからはどうすればいいのだろう?という問題が。

申込日:20  年  月  日

というのはなんか変だし。やっぱり潔く

申込日:西暦    年  月  日

にするのがいいのかな?


1月5日(水)

今日乗った列車は豊岡駅で2本の特急列車を退避したのですが,車掌さんが車内放送で

次は豊岡です。次の豊岡では28分ほど停車します。

とさらっと言ってのけました。私が車掌をやっていたらたぶん「28分」と言うときに心の葛藤を感じたりするのではないかと。

ちょうど夕食どきでお腹が空いていたので,駅前にあったショッピングセンターであつあつの弁当を買ってきて食べておりました。ついでに,大阪近辺ではあっという間に売りきれたらしい「2000年記念オレンジカード」も入手。有意義な28分の休憩でした。

でも,よく考えたら豊岡駅の改札を出たのは今日が初めてかも。


1月4日(火)

今日,交通量の多い道路に面したスーパーの前を通りかかりました。駐車場の入り口と出口があるわけですが,なぜか

入り口にはガードマンがいるのに,
出口にはいない

ので,買い物の終わった車がなかなか道に出られず,運転手は困った顔をしていました。

いったいどうしてこのような配置になっているのか,どなたか教えてください!


1月3日(月)

昨日のつづき。シュークリームがおやつに出てきました。シュー皮が固いのと柔らかいのがありまして,どちらか1つを,とのことでした。

私のところに回ってきたのは柔らかいものでしたが,固い方を食べた従姉妹がひとこと。

フランスパンみたい。

私も一口もらいましたが,あくまでパリッとしたシュー皮であって,フランスパンという例えはあまりにひどいのではないかと。

ところが,食べ終わって袋の裏を見た私が疑問の声を。

原材料:粉,卵,小麦粉,牛乳,植物性油脂,バニラ(以下略)

さて,最初の「粉」というのは何でしょう?


1月2日(日)

関西空港の対岸にある母の実家に家族揃って行ってきました。毎年,年始の挨拶回りはここ1軒だけなので楽なものです。

母には2人弟がいて,それぞれ4人家族です。要するに祖父・祖母には6人孫がいて,私が22歳で最年長。一番下は中2ですから昔は半分子守りに行くようなものでした。

合わせて2+4×3=14人が勢ぞろいして,夕飯にお寿司でも食べようということになったのですが,さすがに今日は寿司屋の出前も忙しいらしく,4時半にと頼んだのに5時になっても来ません。やっと5時半ごろにやってきて

にぎりおまちぃ。
盛り合わせはちょっと待ってね。

とのたまいます。理由を問えば,

いや,そこでひっくり返してもた。

というわけで,結局6時ごろにすべてが揃って食べ始めたのですが,また問題発生。

にぎりのうちいくつかが,非常にわさびが効いている

のであります。全部ではなくいくつか,というのが曲者のうえ,人によって効き過ぎのネタが違うので手の打ちようもありません。ちなみに私はイカで涙を流し,トリガイで卒倒しました(笑)


どうでもいいことではありますが,にぎりを食べている人と盛り合わせを食べている人がいるのは,生魚が苦手な人がいるからです。ついでにもうひとつどうでもいいことを書くと,わさび抜きを注文して食べていた従兄弟が「もういらない」と叔父に寿司桶を渡すと,叔父はチューブ入りのわさびを冷蔵庫から出してきました。私だったらネタをめくってチューブから絞り出すよりはわさび抜きのまま食べる方を選ぶと思いますが……
みなさんならどうしますか?


1月1日(土・元日)

あけましておめでとうございます。みならいでございます。インターネットを通じてお付き合いしていただいておりますみなさま向けに年賀状をご用意いたしました。(png形式,520×700ピクセル,12647バイト)

心配されていた2000年問題も今のところ大した騒ぎになっていませんね。大勢に影響のないこまごましたことは報道されているし,その程度のレベルの事件は多くの会社が仕事を始める4日ごろにまた多発するんじゃないかと思いますが,この程度で済んでよかったです。ただ,

備えあれば憂いなし

という言葉は肝に命じておくことにしましょう。


父のところに届いた年賀状70通ほどのうち,

約40%に「2000.1.1. 年賀」のスタンプが押してあった

ので父は驚いていました。そして,それらの年賀状の差出人を見て

え?こいつが20日までに出したのか?

などと。私のところに届いた中には「2000.1.1. 年賀」のスタンプを押し損なった,というお詫び文と一緒にビニール袋に入ったものが1枚ありました。


minarai@nnn.ac