2004夏 萩・津和野・関門紀行
〜その3:島根県津和野町と山口県萩市〜

8/16(月)の行程:湯田温泉〜津和野〜萩


湯田温泉の天気は晴。ホテルで朝食後、7:30開店の豆子郎湯田店で買い物をし、7:42湯田温泉発の山口行きに乗車。山口駅で益田行きに乗り換えて津和野を目指す。過去、都道府県庁所在地名の駅はいくつも下車または通過したけど、山口駅はこれまでで一番地味な気がした。派手やったらいいってもんでもないけどさ。
#ちなみに、まっくいんが下車も通過もしてないのは山形/長野/徳島/宮崎。

津和野駅到着後、みならい本日の本命である安野光雅美術館へ。みならいが安野氏の絵画並びに著書のファンなのである。

まずは第一展示室の「日本の原風景−津和野・明日香−」「空想の繪本 2」を観賞。風景画は見てると何か心が和んできた、「空想の繪本」の絵はすごくおもしろかった、というのが私の感想。

第一展示室を見終わったらちょうどプラネタリウムが始まるところだったので見に行った。観客2名(苦笑)。但し、内容は私がこれまで見たプラネタリウムの中で最もためになるものであった。

プラネタリウム観賞後は図書室で安野氏の絵本を何冊か見て大笑い。それから、アトリエに展示されていた安野氏の著書「片想い百人一首」の一部の句を見てさらに大笑い。その後、第2展示室で絵本「ふしぎなたね」と「もりのえほん」の挿絵を観賞。「もりのえほん」の方は隠れてる動物を一生懸命探してしまった…幼稚園の頃と同じように。

大満足して美術館を後にし津和野観光終了。時間があればもう少し散策したかったけどね。萩行きのバスに乗る前に昼食をすませようと、津和野郵便局の近くにあったポンム・スフレというお店に入ったのだが、ここが大当たり。パスタもリゾットもめっちゃうまい!おすすめ。


津和野駅前から防長交通の萩行きバスに乗車。途中、阿東町内でたくさんりんご農園を見かける。りんごって青森と長野だけだと思ってたけど違うのね。
#ネットで調べたところ、この地域のりんご生産量は西日本一らしい。

萩到着後、荷物を今日の宿泊先萩の家に預けて、萩散策開始である。


さて、萩市内は結構広いのでレンタサイクルを借りたわけだが、

…とにかく、今回の旅行のために購入したまっぷる「萩・津和野・関門海峡」付録の初めての人でも迷わずスイスイ「町並み散歩マップ萩」を見ながら、石井茶碗美術館を目指す。

道に迷う。

もっぺん地図を確認してチャリを漕ぎ出して

さらに道に迷う(爆)

「…この地図燃やしてもいいか?」とキレかけのみならいをなだめて、細い路地をチャリで進んでいったところ、やっとこさ石井茶碗美術館発見。ただ、建物を見たときに思ったのは、

普通の民家やん。

#関係者の方怒らないでくださいね。

石井茶碗美術館は文字通りいろいろなお茶碗が展示されているのだが、茶碗の真下に鏡が置いてあって、茶碗の底に入っている刻印などが見られるようになっているのが嬉しいところ。良い物を見せて頂いたと思う。


次は惺々庵へ。お茶室でお抹茶と和菓子を頂く。お茶室には風炉点前の用意がされており、激しくお点前をしたい衝動にかられるが我慢我慢。ご主人に「こちらで茶会をされたりするのですか?」と尋ねたら、「部屋が小さいのでここはお稽古でしか使ってないんですよ」とのこと。その後もいろいろ話が弾む。むろん、お抹茶/お菓子ともおいしかった。また、抹茶が入っていた夏茶碗は100年以上前に作られた萩焼なのだそうだ。

それから「海見に行こうか」と菊ケ浜へ。海水浴をする親子連れやビーチバレーをするお姉さま方を眺めながら、湯田温泉で買った豆子郎を食べる。豆子郎はういろうなんだけど、名古屋のういろうよりはあっさりしていて食べやすかった。


「一局ぐらい行っとこか」と萩浜崎郵便局へ寄った後、海沿いをサイクリング。萩城址は有料だったのでパスして、そのまま西の浜へ。

西の浜

菊ケ浜と違って人もまばらで静かなところだった。まっぷるによるとここから見る夕日はきれいらしいのだが、そんな時間までいると宿の夕食に間に合わないので撤収。

西の浜から山陰本線沿いにおよそ4km近く全力でチャリを漕いで、16:55 ごろに萩駅に到着。駅構内にある萩市自然と歴史の展示館を見学する。開館時間が17:00までなので全力を尽くしたわけだが、ゆっくり見学してる人達がいて 17:00 を過ぎても開門してたけど…。


18:00ごろ宿に帰還し、19:00ごろから食事。新鮮な魚介類もお惣菜もとってもおいしかった。そして、食後の運動をかねて徒歩で萩本陣へ向かう。目的はJTBの時刻表にも載っている奥萩モノレール。「モノレールで行く露天風呂」って何か謎やろ?

ホテル内のモノレール乗り場で切符を買い、いざ乗車。もちろん、宿泊客も利用するので車内はちょっと混んでいた。最初は山頂の展望台へ。夜景はなかなかきれいだったが…カメラなんか持ってこなかったってば。5分後、モノレールで少し山を下って露天風呂へ。

露天風呂はシャンプーや石鹸の利用が禁止されており、今日の入浴はここで済ませてこようというアテが外れる(苦笑)。お湯は結構よかったのでもう少しゆっくりしたかったのだけど、モノレールの時間との兼ねあいで早めに撤収。

宿から徒歩で約25分かかったので帰りはタクシーを使用。第一交通の運転手さんはとても明るい方で、萩のおばちゃんの運転マナーについての愚痴をたくさんきかせてくれた。でも、話きいてると大阪のおばちゃんと一緒のような気がしたが…。

宿に帰ったのが 21:40。入浴時間は 22:00 までだったので慌ててお風呂へ。今日の汗を流して就寝。


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written by Mcquen(mcquen@nnn.ac)