まっくいん&みならいの「みちのくふたりたび」
4日目 〜雨降れど 温泉巡る 二人組〜

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7:00起床。荷物をまとめた後で 7:30 から食事。朝ご飯にはめかぶとろろや山芋やなめこの味噌汁など私が好きなものがたくさん出てきたので嬉しかった。しかし、イカはなく、みならいの心の中で「イカを絶対食ってやる」という執念が芽生えたようである(苦笑)。

雨は小康状態だったので、歩いて奥薬研温泉にある「夫婦かっぱの湯」に行くことにする。旅館に大きな荷物だけ預けて出発。女将さんから「車道を歩くと30〜40分、遊歩道だともう少しかかるかな」と聞いていたので、バスの時間も考えて「遊歩道を30分ぐらいで歩いて温泉に着くこと」を目標として歩き始める。…がしかし、実際遊歩道の方へ行ってみると、ここ数日の雨ですぐそばの川が非常に増水しているし、とても歩ける状態ではなかったので、「車道を30分で歩いてく」という方針に切り換える(苦笑)。幸いなことに(?)車道を通る車はほとんどなく、緑の中で30分ほど快適なウォーキングができた。

「夫婦かっぱの湯」は川沿いの露天風呂で無料。ちょっと霧のかかった森の中で川の音を聴きながら風呂に入るのはいいぞー!とはいえ、バスの時間まで20分しかなくあんまりゆっくり漬かることはできなかったのだが。9:10奥薬研温泉発のバスに乗車。乗客は2人。薬研荘に大きな荷物だけさっと取りに行かせてもらって大畑駅に向かう。ちなみに薬研温泉からのバスは一日一本。要するに、薬研温泉に泊まるには帰りはともかく、行きはどこかからタクシーを使うしかないということ。

乗客が2人ということでバスの運転手さんが下北半島に関するいろんな話をして下さったのでとても楽しかった。でも、その間私は自分の座席の窓にいるでっかい虫にびびりまくってたんだけど(爆)。大畑駅舎(今は下北交通バスの案内所)で次のバスが来るまで休憩。みならいが周辺をいろいろ見てきたところによると、下北交通(鉄道の方)が廃止になった後でも、地域の人がたまに車庫から列車を出してちょっと運行させることがあるとか。

佐井車庫行きのバスが来たので乗車。次の目的地は下風呂温泉郷(風間浦村HP参照)。温泉につかって、かつお昼にイカを食べるのが目的である。下風呂温泉には公衆浴場が2つあるのだが、そのうちの大湯の方で入浴。こちらは恐山で入った温泉と同様に硫黄泉。肌がすべすべになったかも。

風間浦郵便局で旅行貯金をしてから活イカ備蓄センターへ。昨日読んだガイドには「300パイのイカを備蓄できる施設で自分でいけすから掬ったイカを刺身にしてくれる」とあったのだが、「本日時化のためイカはありません」の貼り紙があって閉まっている。みならいの「絶対イカを食ってやる」という決意はさらに高まったようである…。

仕方がないので昼ご飯をここで食べるのはあきらめ、おやつの調達のためにバス停近くの雑貨店に入る。そこで薬研荘のお茶うけに出てきた八戸屋製の「いか墨」というお煎餅を発見。「いか墨煎餅」ということで「海老煎餅みたいな味かな?」と思ってたら、実は甘くてとってもおいしかったという代物。どっかで売ってたら土産に買って帰ろうと思っていたのがここで発見するとは…。10袋入りのパックを私とみならい分合わせて4つ購入。あとはおやつとして牛乳とS&B製「手羽先唐揚げポテトチップ」を購入し食べながらバスを待つ。

下風呂温泉12:03発のバスで次は大間町へ。ここはNHKの「私の青空」の舞台だったので名前は知ってた。大間崎のバス停で降りると「私の青空ロケ地マップ配ってます」の貼り紙あり。しかし、それには目もくれず「本州最北端の碑」の前で記念写真撮ってたら雨に見舞われるのであった。

この時点で13:00。次に乗ろうとしてる函館行きのフェリーは17:00で十分時間があるため、おおま温泉海峡保養センターで昼ご飯と温泉と楽しんでのんびりしよう、ということになる。で、大間崎から保養センターまでの距離は約3km。…雨風がきつい中ほとんど車が来ない車道を傘さして歩く二人組の姿がそこにありました(爆)。

14:00前にどーにか到着。まずは昼ご飯。イカ刺身定食というのがあったので注文してみると「今日は売り切れ」と言われる。…今日はイカとは縁がないということね。で、みならいは下北名物味噌貝焼き定食、私はマグロ丼を注文。マグロ丼の方は筋がいっぱい入ったマグロのづけがご飯の上に載っていたのでちょっとひいたのだが、食べてみると全然筋を感じなかったしとってもおいしい。さすがマグロ一本釣りの町である。

で、味噌貝焼きの方だが、貝殻型の鍋にホタテ、タコ、ネギ、豆腐、椎茸が載っていて、ダシと味噌がかけてある。生卵、そしてご飯と漬物を載せたお盆を置いて店員は立ち去ってしまった。…すみません、作り方ぐらい説明していってください(泣)。仕方なくみならいはガイドブックで見た作り方を思い出して、固形燃料に火をつけてぐつぐつと煮て、味噌を溶いて卵とじにして食べていた。ホタテを一切れ頂いたのだが甘みがあっておいしかった。ホタテも下北の特産品らしいし。

腹ごしらえも済んだところで温泉へ。温泉はすごく広かったのだがちょっと混雑していた。男湯と女湯の境に、子供が鼻をつまんで消えていく。あとでみならいに聞いたら、男湯にはすべり台があってパシャーンとお湯が跳ねること甚しかったという。遊び疲れたらお母さんのところに戻ってくるらしい。ご愁傷さま。

それでも気持ちよかったし、何よりも370円というお値段が嬉しい。1時間ほど温泉でゆっくりした後は休憩所でポカリスエット飲みながらさらに1時間ほどぼーっとしてた。16:00ごろタクシーを電話で呼んで出発。途中、大間郵便局に寄ってみならいは旅行貯金…と思ったら、16時過ぎてるから貯金窓口閉まってるでやんの。待ってる間、運転手さんに「ドラマのロケ地になって観光客って増えたんじゃないんですか?」ときいたら「いえ、そーでもないですよ」と言われ何か気まずくなる(苦笑)。

いや, 大間郵便局は1998年3月に既訪だから. (by みならい)

フェリー乗り場に到着し、手続きをして二等客室へ。人間だけなら乗れるけど、車で来た人は「予約をしていないなら次の21:35の便のキャンセル待ち」と言われていた。混んでいるんだな。

17:00出港。途中で外に出たら、フェリーについてくる形でカモメの群れが飛んでいた。「いい景色やなぁ」と思ったら、実は親子連れが投げてる餌目当てに飛んでただけだった…。そんなカモメさんだからこんな写真も撮れちゃうわけで(撮影:みならい)。カモメを見た後は船酔いしたくないので寝てた。

18:20ごろ気がつくと、すでにフェリーは函館山の横を通りすぎたところ。18:40到着なのでおそらく時間通り。しかし、「車両を全て降ろした後で歩行客を降ろします」ということで着いてからしばらく待たされる。さらに「○番の車の持ち主の方、至急お越しください」のアナウンスがありイライラする…。

結局我々が降りたのは18:50ごろ。フェリー乗り場の近くの国道を函館駅行きのバスが走っており、それ目指して必死こいて走るが目の前で出ていかれる(泣)。次のバスは30分後ということで、近くのサンクスで買った「北海道限定 青リンゴカツゲン」(雪印製)を飲んで待つ。ちなみにこれ「さらっとした乳酸菌飲料」で果汁0%なのだが、最初は青リンゴの味がして、ヤクルト風の後味が残るという不思議な飲み物であった。

30分後のバスに乗りJR函館駅へ。まずは駅で電車の運行状況をチェック。とりあえず明日我々が乗る海峡2号は問題なく運行しそう。そして本日の宿泊先である東横イン函館大門へ。荷物を置いて晩御飯…の前に、部屋にLAN端子がついてるのでみならいさんメールチェック。ついでに函館タウンなび(はこなび)である程度お店に目星をつけたところで食事へ出発。

お店を探してうろうろしてる途中で、非常食という名目で札幌グランドホテル「ジャンボ・バームクーヘン」(500円、北海道キヨスクのブランドらしい)を購入したりしながら、最終的にはこなびで見つけた「いわし料理 田舎」さんへ入る。いわしの刺身・たたきの定食をひとつずつといわし餃子を注文。いわしの刺身なんて鮮度の問題で大阪では絶対に食べられないと思う。またいわし餃子は揚げ餃子やってんけど、お肉の餃子みたいにとてもジューシー。大変おいしく頂きました。

ローソンでアイスクリームを買ってきて食べた後は、今までたまってる洗濯物をコインランドリーで洗濯/乾燥。意外と時間がかかってしまい、寝たのは1時回ってから。明日は早起きして函館朝市に行くつもりなのに…。


本日の写真は〜写真館〜(8/13)へどうぞ。


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