←第3章 〜餃子と梅と納豆と〜 へ
↑紀行文倉庫(その1)へ
3月13日。7:30起床。前日のことがあって結構ゆっくり寝るつもり だったので、ちょうどいい時間である。前日までは、コンビニでパンやら おにぎりやらを買って、朝食としていたのだが、実家に電話したとき母親に 「モーニングサービスでも食べればいいのに」と言われたので、 この日は参宮橋周辺の喫茶店でモーニングにしようか、と考えていた。
しかし、駅周辺には喫茶店はなかった。コンビニで荷物第一便を宅急便で 送ったあと、考えるのがだるくて目の前にあったマクドに入った。「この 前マクドに入ったんはいつ以来だろう?」ってぐらい久しぶり。ブレック ファーストの時間なんで、ソーセージマフィンのバリューセットを食べた。 クーポンがついていたので、「弟にあげよう」と裏を見ると、「関東甲信越、 東北のマクドナルドで有効(但し、長野県は除く)」と書かれている。 これじゃ使えんがな。
さて、サブタイトルの通り、とりあえず鎌倉に行くことにしていたので、 東京駅から横須賀線に乗る。鎌倉駅で降りてトイレに行くと、基本中の基本で 女子トイレだけが混んでいる。すると、掃除のおぢさんが「こっち誰もいない から入り」と言うので、あたしを含め何人かが男子トイレに突撃したのであった (をひ)。あたしがトイレから出てくると、ちょうど入ろうとしていたおぢさんが 驚いていた…当たり前。
で、鎌倉駅改札を出たはいいが、どこに何があるのか全くわからなかった ので、入口に鳥居のある商店街を歩いていった。たぶん、鶴岡八幡宮の参道で あろう…ということで。当然のように土産物屋がいっぱいある。その中に 「紅いもソフトクリーム」という謎の食べ物を見つける。さつまいも好きの あたしはちょっと心魅かれるが、とりあえず通り過ぎる。鎌倉は山のふもとに あるんで、結構寒かった。でも、空気はおいしい。
適当に歩いていくうちに、鶴岡八幡宮に着く。但し、正面の鳥居からでは なく、横の入口から入ったけど。参拝すべく本殿に向かって歩いていくと、 銀杏の木にりすが何匹かいて、子供が喜んでいた。賽銭を入れて、久しぶりに おみくじを引く。「大吉」であった。幸せになる。でも、前日からの筋肉痛は ずっと引きずってたりするんだが。
今度は正面の鳥居から出る。で、表参道(さっきのは商店街であって参道 ではなかったみたい)を歩いていくと、また「紅いもソフトクリーム」の 看板が。どうやら、関東ではテレビに何度かとりあげられた代物らしい。 値段によっては食べてもいいな、と思って店内に入ると、ここは 「紅いも製品」の専門店で「紅いもの干しいも」とか「紅いもマドレーヌ」 とかいろいろとわけわからんもんが売っていた。「紅いもソフトクリーム」は 294円。高い気もしたが、「めったに食べられないだろう」ということで 「抹茶ミックス」を購入。味は「こんなもんかな」って感じ。最初こそ、 紅いもの薄紫色と抹茶色がきれいだったが、食べてるうちに混じってきて、 いいような悪いような色あいに…。食べながら鎌倉駅まで歩いた。
さて、鶴岡八幡宮だけで鎌倉観光を終わらすのもあんまりだと思ったんで、 電車に乗って鎌倉の一つ手前、北鎌倉駅で降りる。観光案内を見ると丁度駅の 真ん前に円覚寺というお寺があったからである。拝観料は200円。迷わず 入る。…まだ前日の日光東照宮を引きずっていたりするんだが… 中は結構 広かった。観光客はそれなりにいてたけど、全体としては静かな雰囲気で あたしは嬉しかった。あたしはお寺の庭園でぼーっとするのも好きなの である。だいたい1時間ほど過ごして出てきた。ここ自体は北条時宗ゆかり のお寺らしいんだけど。
で、これだけでは18きっぷの元が取れないことは知っていたので、 大船から京浜東北線に乗って、石川町で降りる。「ま、ランチなら手が出せる だろう」ということで、横浜中華街に行ったのである。土曜日の昼間なので たくさん人がいた。しかも、有名店には行列ができている。あたしはとある店 でランチ800円を食べた。ランチは4種類あってんけど、あたしは辛いもの がダメなので、残ったのは酢豚だけだった(苦笑)。これにご飯とスープと漬物 とルビーフルーツがついてたから、まあまあ得した気分。お腹いっぱいに なったし。今までは晩に来てラーメン食べてたことしかなかったので(苦笑)。 そうそう、入った店は結構がらがらだった。
で、中華街を出て、石川町の隣りの関内駅まで歩く。が、しばらく歩いて 関内駅から遠ざかっていることに気づく。だって、関内駅の真ん前にある 横浜スタジアムの照明がかなり遠くに見えたから。横浜スタジアムの方に 歩いていくと、鳴り物の音がしていた。オープン戦をしてるらしい。しかし 見向きもせずホームに上がると、「京浜東北線は鴬谷駅で線路内に人が 入ったため、電車が遅れております」の表示。何やそれ…。
次の目的地は…府中である。要するに東京競馬場だぁ。どうするか考えた 結果、そこに落ち着くところが悲しかったりもするが。で、横浜から府中に 行くにはたぶん川崎から南武線に乗るのがいいと思うのだが、今回は東神奈川 で横浜線に乗り換えた。理由?乗ったことないから。
横浜線で終点八王子まで行き、そっから中央線に乗って西国分寺で 武蔵野線に乗り換え、府中本町到着。ちょうどメインレースの時間だった ので、ターフビジョンで観戦。応援してたホーマンスピリットは3着だった。 次に4コーナーが見えるとこまで歩いていって、サイレンススズカに手を 合わせる。別にお墓とかあるわけじゃないけど、気持ち的な問題。んで、 じっくり見たことがなかったので、場内にあるJRA競馬博物館に入って、 いろいろな展示を見る。ちょうど「南井克巳展」がやっていて、南井さんが 使っていたゴーグルに手を触れたりする。
府中本町から南武線に乗って、立川で降りる。そっから、中央線快速に乗り 御茶ノ水で総武線に乗り換え、両国で降りる。別に相撲を見に来たのでは ない。この日の晩ご飯は両国で食べるのである。10年前に家族で東京に来た ときに両親が行きつけだったという両国にある天ぷら屋「天亀八」さんに 行ったら、休みで食べられなかったので、そのうち来ようと思っていたの である。お店は開いていた。ランチで「天ぷら定食 1,100円」 「天丼定食 1,100円」って書いてあってんけど、さすがに夕方じゃ 終わってたので、一番安い(苦笑)並天丼を注文する。1,300円。 だって、それ以上は手が出ないもん(涙)。
出てきた天丼にはそんなにタレがかかってなくて、個人的に好感が持てた。 たまにタレがかかり過ぎで味がめっちゃ濃いのんとかあるやん。で、のって いた天ぷらは海老と鱚と穴子と、「めごち」。「めごち」というのはお魚なん だけど、まるで鶏肉みたいな歯応えなの。本当においしかった。帰りに両国の AMPMで競馬新聞を買う。しかし、両国駅の高架沿いは、北は国技館で 南は両国予備校。両国予備校は1号館から8号館まであった。何か怖い。
ここで、財布の中身が8,000円ほどであることに気づく。明日、 明後日のことを考えると絶対に足りない。そこで、急遽東京中央郵便局に 向かう。しかし、いくら中央郵便局でも19:00前に開いてるわけが なかった(爆)。次の日に新宿郵便局で降ろすことを決意し、おとなしく ユースに戻る。んでもって、さっさと入浴して荷作りして寝た。
→第5章 〜○○と煙は高いとこに登る〜
↑紀行文倉庫(その1)へ