ひぐらし。(2000年3月前半)


3月15日(水)

さくらもちが丸ごと1つ入ってる!

というキャッチフレーズに惹かれてつい買ってしまいました。「3月限定 さくらもちパン 120円」。

思い起こせば,あれはまだ若かった大学1年の頃,まっくいんが「お菓子大百科とかいう分厚い本を見て桜餅を作ったから食べよう」と持ってきたパックを開けたとたん「こんなの桜餅じゃない」と言った覚えがあります。

今では,大阪でいうもち米の粒がはっきり見える桜餅は,東京では「道明寺」という名前で売られていること,東京で桜餅といったらもち米の粉で作った求肥のようなもので餡をくるんだものだというのはちゃんとわかってますよ。

話を戻して,さくらもちパンを一口かじると,こしあんを桜色したもち米の粒々でくるんで,さらにパン生地でくるんで焼き上げたようです。桜餅を食べているようで,かつあんパンを食べているような不思議な感じです。しかし,食べ終わって大事なことに気付きました。

桜の葉がついていなかった

のです。あんの甘みと桜の葉の塩味の絶妙なバランスが好きなのに……


3月14日(火)

今日午後3時ごろ,NTT の OCN 担当の方が来られまして「専用線の開通試験」と相成りました。ただし,回線の工事自体は昨日終了しており,

1時間ほど前に電話線をつないだら正常に接続された

のであります。開通試験というのは「本日より料金をいただきます」という儀式みたいなもの……


だと以前聞いていたのですが,実際に担当の方が来られて
担当の方「どうですか?」
みならい「ちゃんと動いてますよ」
と答えますと,お褒めの言葉をいただきました。うまくいかなくて客の方が四苦八苦しており,開通試験のために設定の手伝いをする場合が多いそうです。私にとっても,接続されただけではなく,サーバがちゃんと仕事をしていることを確認したときの感動はかなりのものでした。2ヶ月ほど前から始まった苦労がやっと報われたわけです。

これでコンピュータ技術屋から数学屋に戻れるかな(というか,数学屋の仕事がかなり溜まってきているというのが正しい)と思っていたのですが,もう少しコンピュータ屋の仕事が残っています。忙しいのはいいこと……なのか?!

だいたい,うちでインターネットにつないだときにメンテナンスができるように設定したはずなのに,サーバは外部からの接続を頑なに拒んでおります。ということは,メンテナンスをするためには塾まで行かねばならぬ……誤算だ。明日は休めると思ったのに。


3月13日(月)

今日午後3時ごろ,突然わがノートパソコン sonic くんの

ハードディスクがガリガリ音を立てて書き込めなくなった

ので,仕方なく強制終了しました。

この肝心な時に……と思いながら電源を入れようとすると,向かい側に座っていた先生に

ダメ! 休憩しなさい!

と,そばにあった野菜ジュースの缶を手渡してくれました。確かに,カーッとした頭で壊れたものをいじくるとろくな結果にはならない,とよく言われます。そして,カーッとしている人はその格言を思い出す余裕がない,と。

この助言に従い,私は引っ越しの時に出てきた誰のものかよくわからない野菜ジュースを一気に飲み干し,

やっぱり野菜はそのまま食べるのが一番だ

と思い,自転車で買い物に出かけ,事務室であと1本残っていたケーブルを壁に固定して接続して,八百万の神に祈りながら sonic くんの電源を入れたら,まったく問題なく立ち上がったのであります。

大慌てで必要なファイルのバックアップをとったことはいうまでもありませんが,今も sonic くんはそしらぬ顔で動いています。持ち主は爆弾を抱えた気分で修理に出そうかどうか検討中です。もはやこいつがないと生活できない状態だからなぁ……


3月12日(日)

今日の仕事は買い出しから始まりました。自分のお金ではなくても,1円でも安いものを探して日本橋を右往左往。結局3軒合わせて1万円ほどの買い物になりました。ただし1軒は315円,1軒は1020円……

戻ってきてまず10メートルのケーブルを床に這わせて,つまづかないように覆いをつけました。それから,昨日手付かずだったパソコンの配線をひとつひとつ復元して,さらに新しいパソコンの箱を開けてセットアップしていきます。こう書けば簡単そうにみえますが,昨日と今日でパソコン12台とプリンタ2台の面倒をみているわけでして。

そのころには片付けもほぼ終わり,近くの店で引っ越しそばを食べることに。多くの人が注文した天ぷらそばは,

そばと天ぷらが別々に登場した

のが意外でした。私はその店の名を冠したそばを注文したのですが,出てきたのは中華風のあんがかかったそばでした。ちょっと意外でしたが,非常に美味でした。


3月11日(土)

今日は引っ越しでした。昼ごろから小雨が降るという絶好の引っ越し日和(大嘘。200箱を越える段ボールのほとんどは本やプリントなどなんですから……)の中,なんとか無事に運び終えました。

いや,実際に運んだのは運送会社の方々なんですが。その後,机に荷物が入る前にパソコン3台分の配線を復元し,明日買ってくるものをリストアップして今日はおしまい。

最低限の業務だけはできる態勢を整えたのがミソです。


3月10日(金)

今日,生まれて2度目に

確定申告

をしました。

思い起こせば,初めての確定申告は今から3年ほど前のこと。ちょうど現在のバイト先に勤め始めた年で,年の途中に入社した(4月1日付)ので勤務先に「源泉徴収はするが年末調整はしない」と言われました。そして,交渉……じゃなかった,確定申告の結果

19296円が還付された

のであります。この時の名残で,私の郵便貯金通帳の「ご利用欄」には「国税還付金振替預入」という文字が残っています。

今回は,諸般の事情で源泉徴収票を2枚もらってしまったのでちゃんと申告。ということは,還付されるはずもなく

源泉徴収での不足分11700円納付

と相成りました。まだ差引き7596円得……という計算は間違ってるぞ!


3月9日(木)

昨日の事故についてはまだいろいろ書きたいこともありますが,この辺でやめておきます。


「郵貯インターネットホームサービスの実証実験」のICカード利用モニターになったはずの私ですが,2月18日付のメールに「今月下旬から順次申込用紙を郵送」と書いてあるのにまだ音沙汰がありません。

どうしたものかと悩んだ末,そのページをもう一度よく見ると

「困ったときには(ヘルプデスクのご案内)」

という文字があるではないですか。「困ったときには」という文字があるくらいですから,もう実証実験は始まっているのでしょう。

マルチメディアというだけあって,インターネット上でのお金のやりとりを実験するのに,申し込み書は郵送,ヘルプデスクは電話(フリーダイヤル)。複数の媒体を使っています。

それはともかく,フリーダイヤルに電話をかけたらおねえさんがものすごく丁重に用件を聞いてくれたうえで,実は作業に手間取って今週初めから順次郵送しているところですというではないか。

しかも,2時間ほど後には「郵貯インターネットホームサービスの実証実験のモニターの皆さまへ」と題した詫び状(通信手段は電子メール)が来ているではありませんか。名前と都道府県だけは聞かれたから問い合わせがあった人に対して送っているのか,それとも全員に送ったらたまたまこのタイミングになったのかは知るよしもありませんが。


3月8日(水)

悲しい事故が起こってしまいました。本日午前9時1分ごろ,営団地下鉄日比谷線中目黒駅付近で発生した事故で犠牲となられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。

いくつかのテレビ局の報道を見ましたが,昼過ぎの段階ではまだ情報が錯綜しており,少ない情報を元にした興味本位の報道が目立ちました。怪我をした方が運ばれる映像を放送することにどんな意味があるというのでしょうか。

ある番組で「鉄道ジャーナリストの方と電話がつながっております」というので,やっと実のある話が聞けるかと思ったら,電話の相手は自称レールウエイ・ライター,一般的な分類では紀行作家(旅行をして紀行文を書き,原稿料・印税で生活している人)であって,私にも分かる程度の話でおしまいでした。人選が間違っているのではないでしょうか。


3月7日(火)

久しぶりに(2月26日以来)塾に行ったら,サーバは元気よく動いていました。10日ほどの間,再起動せずに動いていたというのは褒めてあげよう。まあ,まだ仕事は半分以下しかしてないんだけど。


塾の引っ越しの荷造りを始めました。今日の作業が終了したのは,すべてが箱に入ったからではなく,退勤時間になったからでもなく,疲れたからでもなく,

段ボール箱がなくなったから

でございました。先は長いなぁ。


3月6日(月)

博多で泊まったビジネスホテルは,「インターネットで予約すれば1泊5000円」だったのですが,

「元気が出る朝食・900円」

を注文しようかどうかかなり迷いました。そもそも私は,夜行明けの朝食に松屋に入ってハンバーグ定食を平気で平らげるような人間なのですが,900円はちょっと高いのではないかといういかにも関西人的な発想がありまして。

まあ1回食べてみるのもよいかと思って食堂に行くと,バイキング形式でございました。主食がごはん,パン,おかゆ,コーンフレーク。おかずがハム,ゆで卵,焼き魚,高野豆腐にレタス,キャベツ,トマト,マカロニサラダ,ひじきの煮物,納豆など。箸休めに煮豆,佃煮,海苔,明太子なんかがあって,飲み物としてスープ,味噌汁,トマトジュース,オレンジジュース,コーヒー,紅茶,牛乳,ほうじ茶,冷水。デザートにバナナ,みかん,ヨーグルト。

まだ何か書き忘れているかもしれませんが,とにかく豊富なメニューの大半を食べ尽くしたみならいが,次の日も元を取ったのはいうまでもありません。


3月5日(日)

友人と一緒にきままな日帰り旅行。近鉄の高安山ケーブルに乗り,廃線跡を走るバスに乗り,信貴山に参拝して,ケーブルの廃線跡を歩き,ついでに今日限りで廃車になって新しい車両が入るケーブルカーに乗ってきました。

近鉄が経営するケーブルカーすべてを今日1日で制覇することになったのはいいのですが,交通費が……

近鉄のケーブルカーの運賃は高いです。片道540円とかするんだもの。京阪電鉄や能勢電鉄のケーブルカーは200円台だったと思うのですが。


ちなみに,近鉄生駒ケーブルの宝山寺〜生駒山上間は明日から17日まで運休して車両の入れ換えを行います。3月18日新車両デビューの折には現在片道540円の普通運賃が350円に値下げされるとか。でも,新車両のコンセプトが

「イヌ,ネコ,オルガン,ケーキ」

というのはどうにかなりませんかねぇ。


3月4日(土)

父母が日帰りでカニを食べに行ってきまして,お土産にあんころ餅をくれました。

箱が3段に仕切られていて,目一杯餡が詰まっているので餅の姿が見えません。ところが,

10個入りを買った

というのです。3段で10個。どうにもツジツマが合わないなぁ,といいながら,付属のヘラで頑張って餡を区切ってみましたところ,確かに3個,4個,3個と分かれて入っていたのです。もちろん,3個の段と4個の段では餅1つあたりの餡の量がぜんぜん違うわけで,どうしてこんな包装になっているのかは不明です。


3月3日(金)

本日,新幹線で帰ってまいりました。ひかり号・こだま号の普通車指定席に乗れるきっぷを使ったのですが,乗った人の趣味により

博多〜広島間のこだまと広島〜新大阪間のひかりの乗り継ぎ

ということをやりまして,博多駅の改札を入ってから新大阪駅の改札を出るまで4時間半ほどかかりました。500系のぞみなら2時間20分くらいなのに……


家へのお土産は,

博多名物鶴の子(袋入り)

北九州市名物堅パン

にしました。

鶴の子というのはマシュマロの中に黄身餡が入ったお菓子なので,たいてい箱に入っています。そして,箱代がかかるので高いです……

が,博多駅のキオスクの1個所で,手頃な値段の袋入りを見つけて買いました。その代わり,つぶさずに持って帰るのにかなり気を使いましたけど。

堅パンのほうは文字通り。乾パンじゃないのかという人もいますが,甘いです。ただし,食べるとバリバリとものすごい音がします。けっこう私好きなんですよね,これ。


3月2日(木)

北九州高速鉄道(小倉のモノレール)に乗って終点の企救丘(きくがおか,と読むそうです)に着いたら,目の前に北九州市立交通科学館がありました。

もちろん,入場料300円を払って中に入ったのはいうまでもありません。北九州市にはスペースワールドもあるので,宇宙に関する展示が多いのが特徴。そのほか,日本各地のモノレールに関する展示もありました。

目玉(と私が思ったもの)はミニSL。遊園地の豆汽車とは違い,石炭を燃やして蒸気で走る本格派です。しかし,この種のものは運転日が限られているのが世の常で,「今月の運転日 20日,27日」の張り紙が。

「今月」というのはたぶん2月のことでしょう。

ところが,今日も蒸気機関車は小さいながら威勢よく煙を上げており,おじさんが石炭をくべているではありませんか。そして,私を乗せて走ってくれたのです。なぜかって?

もうすぐ幼稚園の団体がやってくるから

でした。このときほど幼稚園児の方々に感謝したことはありませんでした。


モノレールから小倉競馬場が見えました。今回の放浪では28日に新潟競馬場のそばを通りかかっており,このページの趣旨にふさわしい旅に……ん?


3月1日(水)

2月29日21:00 に新宿西口高速バスターミナルを出発した西鉄バスの「はかた号」は,中央自動車道を走って23:30ごろ諏訪湖サービスエリアで休憩。そこから夢の中で,8:10 ごろ山陽自動車道下松サービスエリア(山口県)で休憩するまでぐっすりと眠りました。

それからもうとうとしながら,定刻より7分早く 11:13 に福岡市の西鉄天神バスターミナル終点に到着しました。これまでに乗った高速バスの中で一番寝心地がよかったと思います。座席に

めがね入れが付いていた

のも,うれしい配慮でした。

今日・明日と博多でビジネスホテルに泊まります。インターネットで予約すれば1泊5000円だったので。


minarai@nnn.ac