時は2000年10月. この年末年始の仕事は年末の12月28日までに集中して, 年明けの初出勤が1月12日と決まったので, 「どこかに出かけるかぁ」とまた時刻表を繰り始めるみならいであった.
そんな折に突然かかってきた電話が1本. 「悪いけど, 年末から春まで仕事を引き受けてくれない?」 諸般の事情で断るわけにもいかず, その仕事始めが12月29日で, 年明けもびっしりとスケジュールがぁぁぁぁ……
年賀状を12月15日にすべて投函するほど危機意識をもって(私は何でも締め切りまぎわにならないと取り掛からないので有名; 日記参照), 失意のもとに仕事の準備にとりかかっていたみならいのところに突然かかってきた電話が1本. 「悪いけど, 年末から春までの仕事キャンセルになったから.」
というわけで, 1月4日に新年会の予定が入っていたので (まあ, それでなくても3が日は家で過ごすつもりだったが) 1週間ほどの暇が確保できて, さあどこへ行こうとまた時刻表を繰り始めるみならいであった.
「日本で一番長い距離を走る列車は何?」というクイズの答えはもちろん夜行列車なのだが, 昼間走る列車に限定すれば, 答えは「白鳥」号である. 大阪を 10:12 に出発して, 日本海に沿って青森まで延々走る. 到着は 22:59, 所要時間は実に12時間と47分. (青森発大阪行きはさらに時間がかかる)
大阪から青森まで乗る客は片手で足りるほどなので, この春をもって廃止されることに. これまで機会がなくて乗ったことがなかったので, ぜひ乗ってみたい.
青森に 22:59 に着いてどうするか. ちょうど接続して 23:08 に発車する夜行列車がある. その夜行急行列車「はまなす」号の行先は札幌なので, みならいは齢23と10ヶ月にして初めて, 北海道に足を踏み入れることが確定したのであった.
せっかく北海道に足を踏み入れるわけだから, 休みをフルに活用したい. ただ, 11日夜に帰ってきて12日から仕事などという予定を組んだら, 大雪などで列車が遅れたらあってはならない事態が発生する. というわけで, 5日の「白鳥」で出発して, 10日夜に帰ってくるという往復の旅程が確定したのであった.
「北海道内乗り放題」のきっぷを買うつもりなので, 間の日程は決まらなくても大丈夫. そこで, まず往復の指定券を買ったのが12月29日のこと. 行きの席は充分空いていたけれど, 帰りの寝台は希望の列車が満席で, 第2希望を押さえる. さらに31日には往復のきっぷも購入して, 準備が整ったのであった.
お買い求めの品一覧
さすがにいつもの格好で出かけるのは無謀だと思うので, 毛糸の帽子にスキー用っぽい手袋, それから軽登山靴を購入. ふだん私が履くスニーカーは3000円までの品だけど, その4倍程度を投入. ただし, 大阪でもなんとか履けるようなものを選ぶのは忘れない.
私の旅行前日はいつも慌ただしい. なぜかいつも, 旅行前にやっておかなければいけない事が山積みになって, 全部片づくのは午前3時とか. 荷作りにしても, 持って行くものは前日の夕方からぼちぼち部屋に集結してくるのだが, いざ詰めるのはかなり後.
詰める作業自体は15分程度で終わり, 3時半ごろ就寝.
2001年1月5日金曜日, (大阪は)晴. 前日は北陸から東北地方で大雪とのことで, 無事北海道に上陸できるのかどうか, さっぱり見当がつかないけれど, とりあえず出発. リュックサックには熱いお茶の入った魔法瓶が入っている.
前述のように, きっぷは東寝屋川駅からとなっている. うちからだと, 京阪電車で京橋まで出て, 京橋からJR利用となるのがいつものルートなのだけれど, 京橋からでも東寝屋川からでも同じ値段なので東寝屋川から買ってみた.
というわけで, せっかくなのでバスで東寝屋川駅まで出ることにした. ちなみに, 寝屋川市〜京橋の電車は260円, 寝屋川市駅〜東寝屋川駅のバスは220円なので節約にもなっている……所要時間は10分と1時間だが.
東寝屋川駅の有人改札できっぷにスタンプを押してもらって旅行開始. 「このきっぷは自動改札を通れるんですけどね」と言われたけれど, 味気ない穴が1つ開くよりは駅名の入ったスタンプのほうが気分が出る.
なにしろ今日は1日乗りっぱなしなので, 食料と水分は確保しておかねばならない. 京橋駅構内のコンビニでパンやおにぎりと牛乳を買い, さらに大阪駅で駅弁を購入して, お目当ての列車が入ってくるのを待つ.
というか, 昨日は大雪だったわけだし, お目当ての列車はちゃんと来るのだろうか?!
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