ひぐらし。(1999年10月上旬)


9月26日から10月10日の間にあった出来事。

せっかくカウンタを取り付けたのだから,毎日どのくらい増えるのか記録しておこう,と考えたのがそもそもの始まりでした。8月18日ごろから9月25日ごろに「ひぐらし。」のソースファイルを見ると,コメントとしてその日のカウンタの数字が記録されています。

すると,トップページのカウンタは一日おおむね30〜40人くらいのペースで増えている(週末は競馬予想の関係か,平日より多めです)のに,ときどき150人くらいの日があるのです。

どうやら,カウンタを何度もリロード(再読み込み)している人がいるらしい。

一方,掲示板「えがおをみせて。」に匿名ながら鋭い指摘をしてくれる人の存在がありました。

tcup の掲示板サービスでは,管理者はそれぞれの書き込みのあったホスト名を見ることができますので,その書き込みが私の友人の利用しているプロバイダの,しかも友人宅最寄りのアクセスポイントからされているということは知っていました。ただ,その友人本人であるという確証はとれませんでしたし,確証を得る必要もないと思っていました。


ところが,少々事情が変わってまいりました。同じプロバイダ,同じアクセスポイントからある意味ケンカを売っているとも取れる書き込みがされたのです。ちょうどその夜,先に述べた友人とメールのやりとりをしていたので,メールのヘッダにあるホスト名と掲示板のログに残っているホスト名を照合してみました。

遺憾ながら,一致してしまいました。

同じプロバイダ・アクセスポイントの中でも,ホスト名には通し番号が含まれていますし,掲示板の書き込み時刻より前のメール,後のメールと掲示板のホスト名がすべて一致するというのは,同じ人物が書いたと考えてほぼ間違いありません。(一度接続を切ってまた接続した場合,同じ通し番号のホスト名が与えられる可能性は非常に低いのです。それに,友人はテレホーダイを使っているので一度つないだらよっぽどのことがない限り切断しません)


悪い予感がして,私の契約しているプロバイダに問い合わせました。それまで使用していたカウンタはプロバイダが提供しているもので,私自身はどこからアクセスがあったのか把握できませんが,プロバイダのログには残っていました。

曰く,1秒間隔で150回ほどリロードした記録がある,と。

そのホスト名も,一致してしまいました。

9月23日のことでした。


ちょうどその友人と会う機会があったので,ころあいを見計らってこの話題を出しました。

みなさんも誤解しないでいただきたいのですが,私は批判されたことに対して文句を言っているわけではありません。

意味なくリロードを続けると,このページが置いてある www.twin.ne.jp のサーバに過剰な負担がかかります。そうすれば同じサーバを利用している他の方々にも迷惑がかかりますし,極論すれば利用料金という形で自分に影響が出ることも考えられます。

「ネチケット」(ネットとエチケットから作られた合成語で,インターネット上でのエチケットを指す)という言葉はあまり好きではないですが,そんな言葉を持ち出すまでもなく,意味なくカウンタを増やす行為は褒められたものではありません。まあ,9999番だった人が10000番にして喜ぶ,という程度なら理解できないでもないですが。

上に述べたように,副作用が大きすぎるので,カウンタのリロードは言論の通じる相手にする行為では決してないと私は考えます。そして,信頼していた友人が,言論ではなく「カウンタのリロード」という手段を取ったことに対して,裏切られた気持ちになったのです。

そして,「ひぐらし。」の更新をやめました。


この先は被害妄想と笑っていただいてかまいませんが,「淋しいけれどカウンタを外しておけばいいんじゃないか」とまっくいんが言えば「カウンタ以外でもリロードはできる」と反論し,「それじゃあどこかに移転するか」とまっくいんが言えば「その移転先にそいつが来れば移転先サーバに迷惑がかかる」と言い,ついには「まっくいんのページはどこかに移転しろ,私は公開を全面的にやめる」とまで言ってのけ,トップページの記述も日が経つにつれますますとげとげしくなっていったのであります。


ほぼそれと時を同じくし,私は件の元友人に最終通告のメールを送りつけたのですが,ここで彼女は非を認め,10月8日には全面的に謝罪する返信が来ました。それを機にまっくいんとも相談し,私と彼女は和解してこれまで同様の友人付き合いをすることになりました。(ただしまっくいんと彼女とは面識ありません)

「まっくいんとみならいのホームページ」についても,私が更新を中断した原因がすべて取り除かれたことから更新を再開することになりました。従前同様のご愛顧をどうかよろしくお願いいたします。

なお,これを機にプロバイダ提供のカウンタに代わって,Perl Script Laboratory で配布されているカウンタを設置しました。このカウンタは30分以内に同じホストから接続があった場合,前と同じ数字を表示するという機能をもっています。これでいたずら目的のカウンタのリロードはほぼ全面的に防げると思います。

もしあなたが9999番で,10000番も見たいと思えば,いったんプロバイダへの接続を切って電話をかけ直しましょう。そうすればたぶん別のホスト名を割り当てられますので,カウンタはちゃんと増えるはずです。……って,そんなことを書いてどうする。


カウンタのリロード事件を除いても,最近 www.twin.ne.jp のサーバが重たくなってきたことはまっくいん・みならいとも気付いておりました。

まっくいんが移転先として考えていたサーバは非常に条件がよいと思われる(が,まだ立ち上がっていない)ので,近日中に「まっくいんとみならいのホームページ」全体をそちらのサーバに移転する方向で検討中です。

以上,1999年10月12日3時00分頃,みならい記す。


minarai@nnn.ac