ひぐらし。(1999年9月前半)


9月15日(水・祝)

近日中に必要になったので,礼服を買うべくデパートに出かけました。もちろん,出資者夫妻(笑)もいっしょです。

紳士服のフォーマルの売り場に行ったら,店員のおにいさんが一人いるだけでした。もちろんその方に見立ててもらったわけですが,このおにいさんはどうも慣れていないようで,饒舌というわけでもなく,右往左往,手際があまりよろしくなかったのであります。

新人なのかなぁ,とも考えましたが,その割には試着室では「左右の手の長さが微妙に違うから袖を詰めましょうか?」などと細かいことをおっしゃいます。

そして,一通り済んで試着室から出てきてみると,饒舌で手際のいいおばさんがどこからか現れていて,出資者夫妻とその息子相手を自分のペースに乗せていろいろ売り付けようとしている最中でした。父はチーフくらいは買ってやろうと思っていたようですが,おばさんのせいでチーフつきネクタイを買うことになりました。お値段は約7倍。そのほかおばさんが売り付けようとしたのはカフスボタン,ベスト,他数知れず。

売り場を離れてから「あのおにいさんとおばさんの関係は?」という話になったのですが,母が明快な回答を示しました。

「仕立屋 ○○」と,あのおにいさんの名前が張ってあった

とのこと。そう,オーダーメードのスーツを作る職人さんだったのです。たぶんおばさんは昼休みだったので店番をしていたのだろう,と。仕立屋だから,左右の袖の長さの違いにこだわったのでしょう。で,袖はどうなったかというと,

「右はそれでいいと思うんです。でも左がちょっと長いかなぁ……(ちょっとピンで留めてみる)うーん。どうかなぁ……お客さんはどうですか?」

いや,微妙なことですし,私はよくわからないんでプロの方にお任せします。

「そーだなぁ……(ピンをはずしてみる)いや,確かに長さは違うんですよ。でも,2ミリとか3ミリとかそれくらいのことなので……ふつう補正は5ミリ単位で出すんですよね。あまり細かいことを言うと補正する人も困るでしょうし,まあ補正なしにしておきましょうか。」

となりました。もし彼にオーダーメードのスーツを作ってもらったとしたら,私の左右の袖の長さは3ミリほど違って出来上がるはずです。

これだけ細かい割に,実は彼は重大なミスをしておりました。それはお金を払う直前に私が発見したのですが,

上着とズボンの生地が違った

のでした。結局上着と同じ生地のズボンを取り寄せてもらうことになったのですが,危ない危ない。


9月14日(火)

今日夕刊を開いて大笑いしました。あまりに愉快だったので,忘れないようにここに記しておくことにしましょう。

きょう,大阪市北区,梅田の近くの信用金庫に拳銃のようなものを持った強盗様がお越しになりまして,カウンター越しに「金を出せ」と要求なさいました。要求は「百万の束を7つ」でした。やけに具体的な要求なので,たぶんこの方は700万くらい借金があるのでしょう。

そうしたら,応対した男性職員は分厚い束を1つくれました。強盗様が「700万あるのか?」と聞いたら男性職員は「1000万あります」と答えたといいます。そう,このときに強盗様はこの気前のよい信用金庫を疑うべきだったのです!

(ここからは私の想像)強盗様は予定外の収入に喜び走って逃げました。もちろん信用金庫の職員たちがカラーボールを持って追い掛けて来ましたが,うまく振り切りました。一息ついて今日の収入を再確認しようとした強盗様,顔が青ざめて卒倒しそうになったとかならなかったとか。

被害金額は弐万円

でございました。百万円の札束を10個束ねたように見えたこの札束,実は一番上と一番下だけが本物の一万円札で,残りはただの紙だったというお話。なるほど,700万円だけは渡せないはずだ。

うちの家族はこのニュースを聞いて,「百万の束にしておけばいいのに」と言いますが,そうすると今回の被害は14万円になってしまいますよね。


9月13日(月)

今日は貝塚市内を徘徊しておりました。なぜ貝塚市内なのか。理由は簡単です。今日貝塚市がスポンサーになったエコーはがきが発売されるという情報を入手したからです。

エコーはがきというのは,はがきの表面の下半分に広告が入っているはがきのことで,広告料のおかげで50円のはがきを45円で売っているのです。安いだけではなく,その広告がさまざまで見ていて楽しめます。(センスのいいものから悪いものまで千差万別なのです)

今回は貝塚市が広告主で,貝塚市内限定発売とのことだったので,出かけることにしたのです。貝塚市には15の郵便局があるのですが,実は一つも行ったことがなかったので

1日で全局制覇

という野望をもって…… やめました。無理すればできたと思いますが,南海貝塚駅から水間鉄道で15分ほど山の方に行き,さらに1日10本のガラガラのバスに揺られて蕎原(そぶら)という集落にある簡易郵便局に着いたころには,もうそんなのはどうでもよくなっていました。集落の外れのせせらぎに疲れた足を浸して,次のバスが来るまでの1時間ほどをボーッと過ごしました。

それでも15局のうち11局に立ち寄ったのですから,我ながらよくやったものです。そのうえ,夜にはちゃんと勤労学生3時間もこなしたわけですから……ああ疲れた。早く寝よう。


9月12日(日)

今日京橋のダイエーに行ったら,至るところに

優勝までマジック13!

という張り紙がしてあり,「今日の試合:ダイエー2‐1近鉄」とも書いてありました。管理が大変そうだね,とまっくいんと言い合ってJRの改札まで行き,「ぢゃ!」と別れて戻ってきてみると

社員さんが必死に3を2に直している

ところでした。あと12回マジックが減ったら,ダイエー全店とローソン全店で安売りするかなぁ,と期待しています。少なくとも,西武が優勝した場合よりも恩恵を受ける可能性は高いかな,という意味ですが。


9月11日(土)

今日電車の中の広告を見るとはなしに見ていて,気付いたこと。その広告はホテルのウエディングプランの広告だったのですが,お得なプランの紹介で,特典の中に「衣装10%割引」というのがありました。そこまでならふつうですが,

ただしかつら・かんざしは除く。

なぜ除くのか?!考えると夜も眠れないので,どなたかお教えくださいませ。


9月10日(金)

文字化け騒動については掲示板・トップページに書きましたのでそちらをごらんください。

そんな騒動が起きているともつゆ知らず,今日は京都市バスの1日乗車券と地図片手に京都市南区・伏見区をさまよい歩いていました。例によって郵便局を探していたわけですが,市内中心部のバスは渋滞のせいでまったく時刻表は当てにならないし,周辺部のバスは時刻どおりに来るけれども本数が少ないから当てにならないし,また持っていた郵便局一覧に不備があったし,都市地図に〒マークはあるけどすべての郵便局が載っているわけではないし。

結局8局回ったところで16時になりました。あのへんは(大学から)自転車で行くにはちょっと遠いし,かといってバスも頼りにならないし,大変です。

京都市交通局のページでバスの時間を調べて綿密な計画を立てる……なんてことをしないといけないのかな。かといって,そのために車を買うなんてことは考えにも入れないのでした。


9月9日(木)

きのうまっくいんと話をしまして,やはり全面的に HTML4.0 + CSS2 で書き直すことにしました。移行作業を今日だけで6時間くらいやっていますが,やっと半分くらいかな。Another HTML-lint で100点の HTML ばかりにするのが大目標ではありますが,諸般の事情がありまして,すべてのファイルが 100 点になるわけではありません。

気分転換に近所のスーパーに出かけたら,

当地名産 巨峰ソフトクリーム

というものを発見。いつから大阪府寝屋川市で巨峰が採れるようになったのかは知りません。ちなみに,その店は洋菓子チェーン点のタカラブネでした。


9月8日(水)

今日,和歌山県西牟婁郡串本町の本州側と大島を結ぶ「くしもと大橋」が開通し,それに伴って「ここは串本,向かいは大島,仲を取り持つ巡航船」で知られた航路が100年を越える歴史に幕を降ろしました。

思えば1991年8月12日に家族で串本へ行ったのが,巡航船に乗った唯一の経験になりました。始発の巡航船には海上保安庁の職員の方などたくさん乗っておられましたが,明日からはみなさん車で通うことになるのでしょう。新しい橋を渡るバスに乗って,また大島へ行ってみたいものです。

話は変わって,今日も HTML の仕様書と Another HTML-lint でいろいろやっていたのですが,どうやらきのう「スタイルシートがうまく扱えない」と言っていた最大の原因は

画像の自動読み込みをオフにしていたから

らしいということがわかってきました。スタイルシート(というのは要するに HTML の見栄えを指定する記述のことです)は HTML に埋め込むこともできるけれど,別ファイルにする場合の方が多く,別ファイルの場合は「画像《など》のファイルを自動的に読み込む」という設定にしておかないとスタイルシートを読み込んでくれない,ということらしいです。

とりあえず,ある程度の表現はうちでも見られることがわかったので,これから1週間くらいの間に,スタイルシート使用版が他を圧倒する可能性もあります。スタイルシートが解釈できない環境でも,色が変わらないとかいう問題だけで文字は読めますから,ご迷惑をお掛けすることはありません。ただ,カラフルなページが見たいという方は対応ブラウザをご用意いただければ,と。


9月7日(火)

この間Another HTML-lintというものを知って自分の書いた HTML を採点してみたら,ボロボロでした。

よく考えてみたら,私は見よう見まねで HTML を書きはじめたわけで,マジメに HTML の勉強をしたことがなかったのです。これではいけない,と一念発起しまして,本を買いに行くのも面倒だし,第一本が正しいとも限らないので一番信頼の置けそうな資料を参照することにしました。その資料とは,HTML 4.0 の仕様書の日本語訳です。

とりあえず,このサイトの中でも私が管理している部分である「ひぐらし。」から順次 HTML 4.0 に準拠した書き方に改めていく予定です。ただし,私が普段使っているブラウザはスタイルシートをちゃんと理解してくれない様子なので,しばらくの間「推奨されない(deprecated)」書き方を使うことになりそうです。私が使うのは具体的には以下のものだけですけど。

<P ALIGN="center">センタリング</P>
<FONT SIZE="+2">大きな字</FONT>
<BODY BGCOLOR="#80D0E0" .....>色の指定</BODY>

実は「ひぐらし。」の中でも,最新のものだけは Another HTML-lint でチェックしても100点にはなりません。カウンタを呼び出すときに URL に「|」が入っているのですが,縦棒は仕様書によるとURL に含めてはいけない文字(正しくは %7C と書く)なのだそうです。しかし,プロバイダが提供しているカウンタは縦棒を入れないと動いてくれないので諦めることにします。

ちなみに,まだ仕様書の日本語訳を読みきったわけではないのですが,とりあえず Another HTML-lint の警告が上記の「非推奨」以外出なくなったので公開することにしました。

(8日2:20ごろ補足) まっくいんが「Another HTML-lint 一式を取ってきたけど動かし方が分からない」とメールをよこしました。取ってくる必要はなく,Another HTML-lint のゲートウェイサーヴィスを使えば HTML の点数が出てきます。現在のトップページの点数は19点。書き直そうよ>まっくいん

(後日補足)もう書き直してしまいました。どのページもそれなりの点数(都合により,すべてのページが100点というわけではありません)が出るようになっています。


9月6日(月)

昨日の「本屋」というのは実はパソコンショップの中の書籍売り場でありまして,まっくいんと一緒にうろうろしていたというのが正確な記述であります。

そしたら,Sony のデスクトップマシンが置いてあって,「ビデオクリップの編集が自由にできます」というわけで,宇多田ヒカルが出演した歌番組の映像が流れていたのです。それを見てみならいはひとこと,

「こんな歌詞だったのか!」

あまりにも頻繁に聞かされるものでメロディー(+声)は頭に入っていましたが,歌詞を見ながら声を聞いてもそのようには聞こえない。そういう面では歌手として当然の仕事を彼女はしていません(笑)。

え?まっくいんはどうだったのかって?

まっくいんはアルバム「First Love」をお買い上げになりましたから,もちろんご存じでした。はい。


9月5日(日)

今日本屋で「できる!PostPet2001」とかいう本を見つけました。

確かに近頃のソフトは複雑だから「できる!○○」という本が売れているのは理解できます。けれども,PostPet というのは「難しいことがわからなくてもかわいいくまさんがお手紙のやり取りをしてくれる」ソフトだとてっきり思い込んでいたのですが,どうやら違ったようです。

とはいえ,私は PostPet のピンクのくまさんはあんまりかわいいとは思わないのですが……。ついでに,「たれぱんだはだれぱんだ!」と言ってウケをとるような人間です。

PostPet はたぶん So-net の商標です。……って,一応断っておいたほうがいいのかな?


9月4日(土)

今日バイト先の塾で,勢い余って

金属製の本棚に激突しました。

頭を打ったりはしなかったのですが,なぜか左手の小指に1センチほどの切り傷ができました。

指を切ったらかなり激しく血が出るものだということを実感しまして,まずティッシュ2枚ほどを血だらけにしました。そしたら常勤のS先生が,

「あ,俺も前にやったことあるから手当て知ってる」

というので,おとなしくそれに従うことにしました。S先生は

「むさくるしい手で悪いけど」

と言いながら傷に無造作にマキロン(消毒薬)をかけております。床にこぼれるのもお構いなし。私が顔をしかめても

「しみてくるのは効いてる証拠。」

と取り付くしまもなく,包帯を出してきてぐるぐる巻き,テープで止めてしまいました。確かに手当てとしては模範的なのですが,あとから心配事が。

この包帯の下でまだダラダラ出血していたらどうしよう。

バンソウコウだったら血が染み出してくるのがよく見えますが,包帯の場合はまったく見えないので物凄い不安に襲われておりました。その旨告げると,

「大丈夫大丈夫,俺のときはドバッと出たけどすぐ止まったから。」

家に帰って恐る恐る包帯をはがしてみると,確かにそのあとすぐ血は止まっていたようでした。お風呂に入ったあと,ちゃんと消毒して今度はバンソウコウを貼ってあります。


9月3日(金)

1日,今日と午前3時頃に出来上がったテキストで授業するというムチャな労働をしていました。さすがにこんなドロナワはもうやりたくないです。

けれども,来週の月曜日から始まる2学期のテキスト,未だに5週間分しか出来ていません。(それも印刷するのは明日の話) そのうえ,2学期は私の作ったテキストで他の先生も授業をするから,その日の午前3時に出来上がるという状況ではダメなんです。間に合うのでしょうか?

って他人事みたいに書いてどうする。でもその前に放浪記書きたいし。って,同列に並べてどうする。


9月2日(木)

昨日の新聞だったかに

「突如渋谷に郷ひろみ現れる」

という記事が載っていました。現場は見物人たちで大混雑になり,歩道はおろか車道も通行不能になったらしいではないですか。

そりゃ,現れるのは勝手だと言ってしまえばそれまでですが,いつかメジャーデビューできる日を夢見て「ゆず」のコピーをやっているような人たちでも (どうせやるなら自前の歌をやる方がいいと私は思う) 通行の邪魔になるような場所では歌っていないんですよね。郷さんはある意味ストリートミュージシャン以下だといってもよいでしょう。

9月3日追加:今日テレビニュースでこの映像を見ましたけれど (誰が撮ったんだろう?) 路線バスも足止めを食らっていましたね。小田急バスの運転手並びに乗客の皆様,お気の毒です。


9月1日(水)

やっぱりちょっと長い旅から帰ってきた翌日にいかにも日常な仕事をするっていうのは,しんどいものですね。もうちょっと余韻に浸っていたい……っていうのは贅沢ですね。

というか,余韻に浸りたければもう1日早く帰ってくればよいのか。それじゃ本末転倒になってしまいますね。今日は体力の限界なので,また明日にでも。


minarai@nnn.ac