今回の旅のきっかけは、いつものように岐阜から大阪へ帰ってくるときに、 車中で「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題切符」の広告を見たこと。 値段は3000円。3連休(10/9,10,11)のどこかで一日出かけようかな、 と思い立つ。
で、どこに行くか?私には数年前から「温泉に行きたいよぉ」 という願望があった。去年までうちんちは銭湯に通っており、 私は広〜い湯船でゆっくりつかるのがすごく好きだったのである。 関西の温泉と言えば、有馬温泉、白浜温泉、城崎温泉などなど。 有馬は私鉄に乗らないといけないので却下。白浜は在来線の乗り継ぎが うまくできないので却下。ということで目的地は城崎温泉と決まった。
「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題切符」は、先日大阪から岐阜へ戻る途中に
米原で購入。この切符には特典として、JR西日本が誇る(?)特急「500系のぞみ」
「サンダーバード」「オーシャンアロー」のピンバッジのうちのどれかが
ついていた。私は「サンダーバード」を選んだ。(後でみならいにあげたけど)
# 500系のぞみ以外の上記の特急車両、後で出てくる221系についてはJR西日本の在来線車両「開発車両の概略」をご覧ください。
10月10日日曜日、快晴。行楽には絶好の天気である。鴻池新田駅の改札で 「ハンコください」と切符を見せたら、駅員さんに「おっ、使うんやね。 いってらっしゃい」と言われる。8:08の京橋行きに乗り、環状線に乗って 8:30ぐらいに大阪駅2番線ホームに着く。目的の臨時列車「丹波路レジャー号」は まだ来てなくて、サンダーバードの回送車が止まっていたのだが、 行先表示板を見てあぜん。
「レジャー 丹波路レジャー号 08:41 福知山」
おいおい「レジャー」って…。ホームに入ってきた電車は221系だったのだが、 普通「新快速」とか「快速」とか書いてあるところに「レジャー」の表示。 何かかっこ悪い。中のスクロールも「この電車は、レジャー、福知山行きです。」 うーむ。その電車にはお客さんが乗っていたので、時刻表を見る限りでは柘植から 草津経由で大阪まで来たものと思われる。で、そのまま臨時列車に。
とにかく、8:41に大阪駅発車。福知山線は武田尾から先は知らないので、 「起きて景色見るで」と思っていたのだがあっさり熟睡。途中、気がついたら 新三田で「三田牛」の看板があった。篠山口で目が覚めてからは景色を眺めていた のだが、山の緑がすごく綺麗だった。まだ紅葉の季節じゃないから 緑がすごく強かったの。篠山口から単線になったんだけど、普段この221系車両は 新快速として利用してるから、単線をぶっ飛ばしているのはちょっと変な感じ。
突然駅名読み方講座:
昨日で全部通過。だからどーしたというものでもないが。
10:31福知山到着。土産物屋に「黒豆ようかん」が売っていたので、 帰りに買うことにする。今買っても重いだけだなぁ、と思ったし。 で、週刊少年サンデーを立ち読みし、昼ご飯に「始めました」と書かれていた 「栗めし」を購入。福知山駅の駅弁は全て「福知山駅弁有限会社」 が作っているようです。「かにずし」もあったけど、「まだ旬じゃない」 と思ってやめた。
11:04発城崎行きに乗る。11:45に和田山に着いて、そこからさっきの弁当を
食べ始める。和田山と言えば「和田山竹田家具」(むっちゃローカルネタ)なのだが、
駅周辺にはなかった。あと、
「マイダイヤ」で、
城崎に行くルートの検索をかけたときに「姫路から播但線経由で和田山」
というルートが出たのだが、このルートは機会があれば試してみたい。
# 出発駅「大阪」、到着駅「城崎」、「到着時刻14:00」、
「座席指定」をOFFにすると出ます。
栗めしはおいしかった。ただ、欲を言えばもう少し栗が入っているとよかった。 途中何本か特急に抜かれたり、反対側の電車待ちをしたりしながら (私、山陰本線が単線って昨日まで知らなかったんです)、12:42城崎到着。 結構降りる人は多かった。
城崎についての下調べは何もしてなかったのだが、駅周辺地図にはいっぱい旅館や 外湯が載っていた。駅降りてすぐ温泉街だったのである。駅から徒歩5分の 「地蔵湯」という外湯に向かう。入浴料は300円。「わーい温泉だぁ」と 喜んで、短い時間ながら堪能した。他にも外湯はあったし、駅にも「外湯めぐり」 という看板はあったのだけど、そこまでする気はなかったので駅に戻る。 駅前に「飲用湯」があったので飲んでみた。成分が「ナトリウム、カルシウム、 塩化系」と書かれていたので…しょっぱかった。
さて、これからどうするか?次の電車は13:52発の浜坂行き、または 13:53発の福知山行き。初めは「帰ろうかなぁ」とも思ったのだが、 「いーや、日本海見たことないし、行っちゃえ」…と浜坂行きに乗った。
浜坂行きは2両編成のワンマン運転。改札のある駅ではすべての車両のドア が開くのだが、ない駅では運転士の乗っている車両だけドアが開き、 運転士が運賃を回収して、乗ってきた人は整理券を取るという仕組み。 で、香住を過ぎたあたりから視界に日本海が。私はなぜか一回も日本海を 見たことがなかったのですごく嬉しかった。いい天気だった上に波は穏やかで ほんまよかった。
鎧駅には「ふたりっ子のロケ地です」という看板が未だにあった。 確か香子(双子の妹の方)の旦那の故郷だったと思うのだが、 旦那の名前忘れた。内野聖陽がやってた人。んで、余部鉄橋を渡り、 14:33餘部駅到着。ここで折り返すのである。余部鉄橋はめっちゃ高い所に あって下見るだけで怖かった。昔、こっから列車が落ちたのであるが。
14:47に城崎行きが来たので乗る。寝てた。ただ、うちの座った席は 電動マッサージみたいに激しく振動していたので、城崎駅に着くころは 気持ち悪かった。トイレによってから、ラジオの電源を入れる。 TV チューナーだめ。AM だめ。ラジオたんぱ…OK! でかしたラジオたんぱ。 ということで、15:51に電車が発車するまで車内でずっと実況聞いてた。 毎日王冠は間に合わなかったけど、京都大賞典はばっちし。
福知山行きの中では熟睡。途中何度か目が覚めたけどほとんど寝ていた。 17:31福知山到着。次の17:37発東舞鶴行きがどのホームかわからず、ぎりぎり でどうにか乗り込む。
東舞鶴行きもワンマン。で、なぜ次の17:44発京都行きに乗らなかったかと
いうと、「特急まいづる記念オレンジカード」を綾部駅で購入するためである。
で、Kiosk で土産物を見てがっくし。というのも、綾部駅にはなく、先ほど
福知山駅では時間がとれず、「黒豆ようかん」を買うことができなかったのである。
実家にお土産はなし、になってしまった。…あぁ、悪い娘やぁ。
# 他のものは買う気にならなかったのです。はい。
おやつにプリングルス(小)と紅茶花伝を買い、次の京都行き車内で食べた。 園部まではずーっとワンマン。園部で待機していた4両に連結したので、 京都駅での乗換を考えて先頭車両に乗換。で、昼間寝倒したから起きてるやろ、 と思ってたらやっぱり寝てしまって、気がつくと太秦で乗客もたくさんいた。
京都からは新快速に乗り、大阪環状線、学研都市線と乗り継いで21:20ごろ 自宅に着いた。JRにほぼ12時間乗り、そのうち半分以上は寝ていた気がするが、 したかった事は全部できたし、非常に充実した日帰り旅行でございました。 おしまい。